日本脳炎が対馬で4例発生しました。

 朝晩が涼しくなりようやく秋を感じられるようになった今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか。
 最近長崎県の対馬市で日本脳炎の患者が4例発生したため、長崎県より注意するように呼びかけがあっております。日本脳炎は日本脳炎ウイルスを保有した蚊に刺されることによって発症します。蚊を媒介して感染するため、蚊の活動が活発になる夏場に発生が多くなり、対馬での発生も8月中旬から下旬にかけてでした。高熱、頭痛で発症し、進行すると傾眠、昏睡、けいれんをきたすようになり重篤です。ウイルスはブタの中で増殖しやすく、そのため畜産の盛んな農村や田園地帯での発生が多いとされています。五島市においても数年前に発生がありました。現在の日本では全国で年間10例程度ですが、統計をみると長崎県は発生数が多い印象です。またこのように感染して脳炎発病まで至る例は少なく、頭痛程度の軽症例や不顕性感染例(感染しても症状はなく治癒する例)はもっと多いと考えられています。(100倍~1000倍)治療について、日本脳炎ウイルスに対する特効薬はないため、発病した場合には対症療法しかなく、死亡または高度の後遺症を残す率が50~60%にも達するとされています。そのため感染予防が重要で、まずは蚊に刺されないようにすることです。またワクチンが推奨されていて、小児の定期接種の一つになっています。ただしワクチンの安全性の問題からH17年からH21年までの期間は積極的な推奨が控えられていたため、この間に接種機会を逃した方がおられます。国はこの対策としてH7年~H19年生まれの方の予防接種の期間を20歳まで緩和し、20歳までには4回の定期接種が完遂できるようになっています。各自治体からの案内にしたがって接種を受けることをお勧めします。
 長々と書いてしまいましたが、昨年流行したデング熱など蚊が媒介する感染症は多いので、蚊にはなるべく刺されないように注意が必要です。

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